タイマッサージのモラルと倫理観-四無量心

タイマッサージの教え、というか、
モラル・倫理観に四無量心というものがあります。

わたしもいつもこれを中心に置きながら、
お客さまや生徒さんと対面させていただいています。

これはタイマッサージセラピストなら必ず知っててほしい教え。

セラピストじゃなくても、生きていく上でとても大切なことなので
良かったら最後まで読んでみてください。

タイマッサージとは

まず「タイマッサージ」のイメージがふんわりしている方へ

タイマッサージというからには、タイの伝統マッサージです。
2019年にはユネスコ世界文化遺産に認定された
「世界で一番気持ちいいマッサージ」といわれています。

もっと詳しく知りたいな、と思った方は、
コチラもどうぞ。

そして、タイは仏教国。

日本は大乗仏教、中国経由の仏教。
タイはインドから東南アジアを通って伝わっている上座部仏教。
よりインドの古来の教えに近いものが伝わっています。

インドから伝わった三大経典には医学に関すること(アーユッヴェーダ)もありますから
タイ伝統医学に含まれるタイマッサージのモラルと倫理には、仏教の教えがにじみ出ています。
(ただし日本で行われるタイマッサージは全てリラクゼーションです)

ではタイマッサージのモラル・倫理とはどんなものでしょうか?
それは「四無量心」です。

わたしの出身校のHPにこんな記載がありました。

悟りへの道

タイマッサージ師の倫理規定の中に「四無量心を持ってクライアントに接すべし」という項目があります。
タイマッサージ道とは、四無量心(しむりょうしん)を育てる道です。
四無量心とは慈(じ)悲(ひ)喜(き)捨(しゃ)の限りない心です。
」は相手に楽を与えたい心
」は相手の苦を除いてあげたい心
」は相手の幸福を共に喜ぶ心
」はそのことに執着しない心慈悲はセラピストの使命、喜はセラピストの生きがい、捨はセラピストのプライドです。
タイマッサージ師は、四無量心を修行(道)として育み、瞑想の対象とします。

Chiangmai Classic Art 

もはや人生観のようですね。

そうです。これは仏教の教えなので、
生きていくうえで中心に置くとよいもの。

生きていく上での慈悲喜捨

まず、慈悲喜捨の心を育てる前に、
自分自身の心を幸せにすることが先だ、
と、お釈迦様はおっしゃっています。

自分が幸せじゃなければ、他人のことを幸せにできないからです。

この辺がわたしのお釈迦様が大好きなところで、
お釈迦様は聖人のような、一般人には到底無理なことは言いません。

むしろ、一般人が「ですよねー…」と思うことばかりを
説いていらっしゃいます。

ぜひ今生きづらさを感じている方は、
お釈迦様の言葉を書籍などで読んでみてください。
(めちゃ、論理的でシンプルです)

そして四無量心とは(無量とは限りないという意味。四つの限りない心)
ちょっとタイマッサージのことは一旦横に置いて、わたしの言葉で解説すると、

「慈」…慈しみの心、友情、愛情など、友人知人たちと仲良くしよう、想いやろう。

「悲」…相手の悲しみに共感しよう、みんなで助け合おう。

「喜」…相手の幸せに共感しよう、ともに喜ぼう。

「捨」…感情の渦に巻き込まれないようにしよう。いちいち怒らずに平静になろう。

ということです。
「捨」はちょっとわかりずらいですね。
嫌ーな気持ちは捨てちゃおうってところでしょうか。

もちろん嫌な気持ちは無いことにしなくていいと思うのですが、
「あー私、今、嫌なんだなぁー」
と、気持ちを認識すると、なんだか自分の心に慈しみの心が生まれてくる気がします。
解決方法も浮かんできますしね。

ちなみにわたしは今「あー、背中痛いなー」と感じてるので、
後で、マッサージかジムに行ってきます。
(そんな簡単なことでいいのです)

 

施術に向かう上での慈悲喜捨

慈悲喜捨の心をもって施術に向かう。
またちょっと、わたしの言葉で解説します。
あくまで個人の感想です。笑。

「慈」…慈しみの心、想いやりの心もって施術に向かうとタッチが柔らかくなる。雑さがなくなる。

「悲」…相手の辛いところに寄り添い、できることをして差し上げようと思う。学びの意欲が増す。

「喜」…相手の笑顔にこちらも嬉しくなる。「楽になったよ」の声に「よかったよかった」と思える。

「捨」…お客さまや同僚・上司の感情に左右されない。「私がやってあげた」などのエゴの気持ちが生まれない。

実はわたしは初級セラピストを抜けて、中級セラピストくらいになった頃、
エゴ満載の施術をしていました。
まぁまぁ常に学んでいたほうなので、お客さまの状態が改善した時に、
「わたしの手柄だ」くらいに思ってる時がありました。

でもね、それってなんか苦しいんですよ。
「気持ちよかったよ」の言葉がなければ、否定された気分になるんですから。

なので、学びはもちろん続けていましたが、
「お客さまが気持ち良いと思うか思わないかは、お客さまの自由」
と、割り切ってみました。
「捨」です。

そしたら不思議。

施術に余計な力が入らなくなって、
お客さまの笑顔も、
ありがとうの言葉も、
なんなら指名数も、
増え始めたのです。

「喜」の心が生まれます。
「(喜んでもらえて)よかったよかったー」
となるだけで、エゴの気持ちは生まれなくなりました。

最近は施術よりレッスンが多いので、
レッスンを頑張るも頑張らないも生徒さんの自由。
と思ってますが、幸いなことにうちのサロンには
頑張りに来る方がほとんどです。

というか、何の気なしに体験を受けに来た方でも、
終わるころには目をキラキラさせて、
「タイマッサージ楽しい!」
「頑張って練習してきます!」
と言ってくださいます。

それが、仕事としてでも、そうじゃなくても。

そんなキラキラをみると「あーよかったなー」
と思うのです。

そのためにわたしが大切にしてるキーワードが他にもあります。
それは長くなるのでまた次の機会に。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
あなたの「慈悲喜捨」ぜひ考えてみてください。

Follow me!

関連記事

  1. タイマッサージって痛いの?

  2. チェンマイ式とバンコク式

  3. タイマッサージの起源はいつ・どこで・だれが?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


プロフィール

IMG_6164mini (2)

1980年生まれ千葉県出身。
バンコク式タイマッサージセラピストを経て、チェンマイ式のCCA認定インストラクターとセラピストをしています。
わたしの口癖「いいね!」はタイ語で「Dee Dee!」
いいね!が集まるサロンにしたくて『Baan Dee Dee』というサロン名にしました。

PAGE TOP